作品紹介
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アマールと夜の訪問者2
オペラ「アマールと夜の訪問者」
  • 作 曲|メノッティ
  • 原 作|メノッティ
  • 演 出|山田 純彦
  • 照 明|中山 安孝
  • 美 術|鈴木 俊
  • 衣 装|清水 徳子
  • 写 真|中村 年孝

アマールの聴きどころ
母さん、泣かないで(アマール)
あなた方は本当に王様?(アマール)
ありがとう 良き友よ(王様)
知らないわ(母親)
歩ける、母さん(アマール)
主な登場人物
アマール 足の不自由な羊飼いの少年。
母親 貧困に疲れた子供想いの母親。
カスパル ひょうきんな耳の遠い王様。
メルヒオール 知的でリーダー格の王様。
バルタザール 密輸業者
従者 肌の色が黒い、優しい王様。
村人たち 3人の王様の召使い。働き者。

あらすじ

羊飼いの少年アマールは、母親と二人暮らし。それは星の輝く寒い晩の事、アマールの家に
三人の王様が訪れる。「私たちは旅をしています。今晩、泊めていただけませんか。」「う
ちは貧しくて何もありませんが、どうぞお入りください。」王様たちは、大事に運んできた
宝物を暖炉のそばに置く。キラキラ輝く黄金、よい香りを漂わせる乳香、高価な没薬。「こ
れはみんな、尊い神様のお子へのささげものです。そのお方は、世界の王様としてお生まれ
になったのです。わたしたちは、神のお子のお生まれを知らせる星を見たので、その方を礼
拝するために旅を続けているのです。」


アマールと母親は、たきぎを集めたり、近所の羊飼いたちから食べ物を分けてもらったりし
て、不思議なお客様をもてなす。三人の王様も従者も、突然の訪問者に興奮ぎみのアマール
もぐっすり眠るが、母親はまだ、王様の宝物を見つめている。「こんなにたくさんあるんだ
もの。少しぐらい取ってもわかりやしないわ。わたしのかわいいアマールのために。。。」


その時、王様の従者が目を覚まして、そっと伸ばした母親の腕をつかむ。ハッと目を覚まし
たアマールが、従者にとびかかる。「母さんをいじめないで!王様、お願い。母さんを助け
て。うそつきの泥棒はぼくだよ!」王様がアマールの母親に言う。「その黄金はあなたがた
にあげよう。わたしたちが探しているお方は、黄金よりも、人を愛する美しい心をお喜びに
なる。神のお子は、わたしたちに新しいいのちを与える方なのです。」「いいえ。この黄金
はお返しします。わたしも、そんな王様をずっと待っていたのです。こんなに貧しくなかっ
たら、わたしもささげものをしたいのに。。。」「それじゃあ母さん、ぼくが作ったこの杖
をあげるよ。その子もきっと喜ぶよ。」思わず杖を差し出し、王様に駆け寄るアマール。そ
の時自分が杖に頼らないで立っているのに気づく。「母さん!ぼく、歩けるよ!」王様たち
も驚く。「これは神様のお恵みです!神様が、この子の心をお喜びになったのです!」羊飼
いたちが夜明けの歌を歌うころ、アマールは三人の王様と一緒に旅に出る。神様のお子にお
礼を言うために。
アマールと夜の訪問者4
アマールと夜の訪問者3